紫外線透過・可視光線カットフィルター
紫外線励起蛍光写真とは 下記の花の画像をご覧ください。これは花屋や街中でよくみかけるごく普通の花々を撮影したものです。 普段私達には見えませんが紫外線を浴びた花は独特の光を放出しています。
こちらの二枚の画像は雨にぬれた「都忘れの花」です。 左が通常の自然光線下にて撮影したもの、右が紫外線蛍光撮影したものです。 いかがでしょうか。 花弁の色は深みを帯びた赤色となりしべ部分は全体に薄青色の光を発しているように見えます。 普段は控えめな印象さえある都忘れの花が私達の知らない鮮やかで華麗な一面を持っていることがわかります。
研究学術分野の特殊方法と思われていた蛍光撮影が簡単に 上記の撮影例をごらんいただくとおわかりかと思いますが今まで 花を育てたり花の撮影を長年されておられる方でもこのような花の写真を目にしたことはほとんど無いのではないでしょうか。 蛍光しているのは主に花粉や雄しべなどです。また花弁の元部分も蛍光します。 紫外線励起蛍光撮影とは人には見えない紫外線を照射して蛍光した花を撮影するという方法です。 ネイチャー、フラワー写真、ガーデニング、園芸研究家など花に興味を持つすべてのかたに是非体験していただきたい撮影方法です。
紫外線写真と紫外線励起蛍光写真の違い 人間が見ている可視光線より短い波長に紫外線があります。このうちおもに近紫外線領域 を使った撮影を一般的に紫外線撮影といいます。 紫外線は画質に悪影響を与えることが多くコーティング、フィルター等でカットされてしまい一般の撮影では ほとんど利用されません。 紫外線で撮影した画像は青紫にかぶった独特の色味となってしまいます。 学術研究資料的価値は高くても花などの撮影や一般鑑賞としては不向きです。 紫外線を使って花を撮影して観賞目的の写真、画像にすることは無理ではないかと誰しも思っていました。 そこで紫外線励起蛍光撮影法に注目してみました。 これは、ある波長の光(紫外線)を照射すると、その物体は照射した光よりも長い波長の光を放出します。 長い波長の光は可視光線(蛍光)なので、それを観察、撮影するというものです。 もともとは細胞の培養、蛍光ゲルの観察、撮影などの学術研究専門分野で使われる手法で高価な特殊機材と高度な専門知識を必要とされ ていました。 このたびその手法を応用してだれでも簡単に撮影でき、花の持つ今まで見えなかった隠れた美しさを発見できる撮影方法 を考案いたしました。 必要なのは 紫外線照射ライト(ブラックライト)と紫外線透過・可視光線カットフィルター、暗い場所です。 これだけであとはお手持ちのカメラ機材ですぐに撮影できます。 カメラを改造する必要もありません。
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